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北見工業大学

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社会環境工学科?白川龍生助教が国際会議でBest Paper Awardを受賞

社会環境工学科白川龍生助教は、本年11月三重県津市で開催された「First?International?Conference?on Geotechnique,Construction?Materials?and Environment(通称:GEOMAT2011)」において、Best?Paper Awardを受賞されました。GEOMATは、地盤工学、建設材料及び環境に関する各国の専門家が参加する国際会議です。第1回である今回は22カ国から合計122件に及ぶ技術論文発表があり、そのうち独創性、完成度、妥当性及び提案力の総合点上位10編に賞が与えられました。

 この度対象となった論文は、「Development?of?Functional?Carbon?Nanotubes?–?Asphalt Composites(機能性カーボンナノチューブ-アスファルト複合材料の開発):白川龍生、多田旭男、岡﨑文保」です。この研究は、熱的特性、力学特性および電気的特性等で卓越した性能を有する材料「カーボンナノチューブ(CNTs)」を、道路舗装などに用いられているアスファルト材料に添加することによって、従来にない新たな機能が発現することを国内外で初めて報告したものです。

 本研究で用いられたCNTsは、メタンガスから触媒反応を利用して水素を製造する過程で副産物として得られた物質であり、共著者である多田旭男?本学名誉教授と岡﨑文保?バイオ環境化学科准教授の研究チームによって、本学キャンパス内で製造されたものです。メタン直接改質法(DMR)と呼ばれるこの方法は、原理的に二酸化炭素を排出せずに水素を生成できる利点に加え、副産物としてCNTsが得られます。このため、近年産業界を中心に注目を集めており、国内外でメタン分解に関する基礎研究が活発に行なわれています。しかしながら、応用を視野に入れた研究例については少ないのが実情です。

 白川助教はこの点に着目し、将来DMR技術が産業界に広く普及し大量のCNTsがストックとして発生した場合を想定して、その用途開発を数年前から実施してきました。アスファルト材料に代表される建設材料はCNTsの応用先として有望であり、アスファルトへのCNTsの添加条件や方法を整理した本研究の意義は大きく、今後の展開が期待されます。

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Best Paper Awardを受賞された白川助教

[企画総務課 2016/04/11 更新]

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